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『La croisade de l'ange 4:Paris』⑰

La croisade de l'ange Chapter 4 『Paris:天使の聖戦』

17

警備線の砦は何かの焼けた匂いと酒、祝祭日の後の様な臭気に満ちていた。
ベルトランシェを案内しながら、砦を守る将軍がノルマンディー軍とすでに一戦交えたと報告していた。
土嚢や木柵はところどころ壊れていた。暗がりに兵の死体でも横たわっている気がして、シャルルは自然と目をこらす。
高台になるそこから、遠く敵陣営の松明が闇の中にちらちらと並んで見えた。シャルルはそれを、建物に連れて行かれる途中眺め、「ブリュージュで見た、海に浮かぶ船団みたいだ」と感想を言った。
「ああ、実際の船団も来るかもしれん。セーヌ川はちょうどこの地で大きく湾曲しているからな、それが自然の城壁ともなる。将軍は橋に軍を配備しているだろうぜ」
ほら、あちらだ。と。ロトロアが指差す遠い夜の空。月明かりの下で空と地である堺に向かって、川面らしきものが光る道を描く。
それは北を向くシャルルの前方からぐんと右に曲がり、またすぐに左にと曲線を描く。それがこの警備線の少し手前を横切っている。そういえばルーアンからこの砦に来たときに、いくつか続けて橋を渡ったのを思い出した。
「あれが、セーヌ川?」
「そうだ、地上は城壁でも木柵でも塞ぎようはあるが、川を堰き止めるわけにはいかん。橋の上は寝ずの番だろう」
言われる場所を、目を凝らしてみれば。暗がりの林の向こう、橋らしい場所には一際目立つ松明が密集していた。
「ふうん」
そこでくしゃんとくしゃみをし。ロトロアはシャルルの肩に上着をかけた。
そういう一つ一つが。重みとなってシャルルの気持ちを悲しくさせた。


岩山を削った、城。その山肌の階段を昇り、中腹から獣の口のように開いた穴にシャルルたちは入っていった。
中は広く、そこから山肌を舐めるように回廊が続き、それぞれの部屋につながっている。
風が吹き上がる夜中には、粗く削った柱の間をすり抜けて、ひいひいと叫ぶような音をさせた。
シャルルを自分の部屋にと考えたロトロアたちに、ベルトランシェが反対し。ロイを連れて行こうとしたベルトランシェにロトロアが反論し。
結局彼らの二つの部屋の間にある、小さな物置のような場所にシャルルとロイは押し込められた。久しぶりに腕の縄を解かれたシャルルは、しびれた手で出された食事も上手くつかめず、ロイに手伝ってもらった。互いに寄り添い、部屋の隅に座っていた。
このかすかに土の匂いのする寒い砦は、どうしても好きになれなかった。

「寒いですか、ロイ様」
食器を下げにきた近衛騎士のスタラスがロイの様子を見つめて尋ねた。
ロトロアより多分少し年上の騎士は、少したれ目で柔らかそうな髭を蓄えていた。その口元はいつも笑っているように見えた。
「毛布が欲しいよ、それとランプ。暗いの怖いし」
シャルルがそう訴えると、騎士はわずかに眉をひそめもう一度ロイのほうをむいた。
「ロイ様」
「毛布を、ランプがあればありがたい」
「分かりました」
同じことを言ったのに。シャルルは離れて行くそいつを睨んだ。その腰に、見覚えのある剣。イタチ剣だ。むぅ、と。シャルルは考える。
あいつから剣を取り戻す。
それで、ここから逃げ出す。
入り口からここまでの道は覚えている。
馬車が止められている場所も、以前来たときと同じだろうから分かる。
あいつは毛布とランプを持ってここに来る。

スタラスは大柄な男だった。
腰に三本の剣を差し、片手に毛布、片手にランプ。重いはずの鎖帷子も、脚の拍車も。篭手も。まるで生まれたときから身につけているような滑らかな身のこなしで重みを感じさせなかった。
リシャールはもっと華奢だからそういう装備はいらない時には必ず外していた。ロトロアも、くつろぎたい時には軽装になる。再び戻ってきたスタラスに、シャルルは言った。
「近衛騎士団って大変だね。こんな時にもその正装でいるのか?」
「当然だ」
憮然とした様子で、ランプを受け取ろうとするシャルルの手に毛布だけを押し付けると、スタラスはランプを高く掲げた。
「なんだよ、ランプくれよ」
伸ばす手を無視し、男は二人が届かない高さの壁に、ランプをかけようとした。
「意地悪だな!」
「火をお前たちに与えるはずはないだろう?」
「いいよ、そこなら届くし」
「ふん」鼻で笑い、スタラスはもう一度壁にかけたランプを取り、さらに高い位置に引っ掛けようと思い切り背伸びした。
不意に足元を何かがくるりと駆け抜けた。
「おおっ!?」
避けようとした一歩。それは、毛布が巻きついて引っかかる。
どん、と腹に衝撃を感じスタラスは床に転がった。ランプの光に金色の髪が揺れ「ほら、拍車なんかつけてるから毛布に絡まれるんだよ」
笑いながらシャルルは鞘ごと剣を振り上げた。
スタラスは腰にあった剣を盗られたと気づいたが、振り下ろされるそれを防ぐのが精一杯。ガシャン、と篭手に当たる衝撃。ロイが駆け抜ける気配に、慌ててそちらに手を伸ばす。
その手は、続いて駆け出したシャルルに踏みつけられ。
ぐあっと、叫んで起き上がったときには、二人の姿はなかった。
「しまった!誰か!おい、ユーリー!!」

シャルルとロイは、必死に走る。狭い階段を、二人手をつないで。
岩肌を登る風に髪を巻き上げながら、シャルルは城の外へと向かっていた。
三メートルほどの階段を駆け下りると、すぐに馬のあるほうへと向かう。夜は松明のある場所にいる兵くらいしか見当たらない。
他にもどこかにいるのかもしれないが、シャルルたちの場所からは軍隊の姿も遠く、男たちのざわめきや酒の匂いとしてしか感じられなかった。

背後にリシャールの声が聞こえた気がした。
暗がりに立ち止まり、シャルルは見回した。
馬車のある場所は階段を降りた広場から西。山からの小さな川が流れる側だ。確か、陣営はその先の一段低い位置の草原にテントを張る。
以前の記憶をたどりながら、逃げ道を探る。
暗い足元に何度も躓きそうになる。ロイを支え、自分も転び。二人で起き上がってまた、走り出す。冷えてきた夜風に胸が刺されるように沁みた。

ロンフォルトはすぐに見つかった。狼除けの松明の明かりの中、白いイタチが馬の背で飛び跳ねていたからだ。馬車からシャルルの荷物と水だけをロンフォルトに括りつける。
「クウ、行くぞ」とイタチも呼んで、シャルルはロイと供に馬にまたがった。
イタチも嬉しげに二人の間で温まる。
シャルルがロンフォルトの手綱を手元に巻き付け握ったのと、頭上から声がしたのと同時だった。
「あそこだ!逃がすな!敵だぞ!」
スタラスの声が響いた。
「急ごう!」
スタラスは大声で援軍を呼ぶ。ノルマンディーの捕虜が逃げる、と。
前を向き直ったシャルルの前に。銀の髪をなびかせる騎士が立っていた。
「ベル!」
近衛騎士団長は、手に、鞭を。
それは風を切るような武器で。馬上の二人には避けようも、防ぎようもない存在。
それで馬を傷つけられたら、終わり。
シャルルの予想に反し、ベルトランシェは静かに語った。
「ロイ様。ルイ九世陛下の命令により、貴方を連れ帰らなければなりません。同時に。ブランシュ様の命令により、貴方を救わなければなりません」
「ベル」
「なんだ、それ」
シャルルは男の言う意味が分からず、ロンフォルトも足踏みをする。
「今、事故が起こりました。あなた方がノルマンディーに通じるものだと、兵たちに知られました。昼間の戦闘で傷を負ったもの、怒りを募らせたもの。彼らを止めることは、私には出来ない。連れ帰りたくとも、助けたくとも無事にはすまない。これは事故です。ここをあなた方が切り抜け、逃げ出せたなら。私はそれ以上、追う事はしません。私は部下を守る立場であり、相反する二つの命令に従わねばならない立場でもある。これ以上のことは、できません」
ベルトランシェはその場に、膝をついた。
「どうか、ロイ様。生きてください」
見逃してくれる、というのだ。
「ありがとう、行こう、シャルル!」
背後のロイにぎゅ、と腰を抱きしめられて、シャルルは我に返る。
意味はよく分からないが、逃げるしかないのは同じ。
「行くぞ!」
今度は思い切り、ロンフォルトに鞭を入れる。
駆け出しながら、背後を振り返っているロイを感じて、シャルルは問いかけた。
「よくわかんないけど!ベルは味方なのか?」
「彼は、近衛騎士団に入る前、幼い頃の私の警護をしてくれていたよ。大切にしてくれた。何度か私を救ってくれ、それをお母様が認めて近衛騎士に抜擢した。彼はなぜか私のそばを離れたがらなかったけれど。折角の昇進だから。淋しかったけれど、私はパリに行くことを勧めたんだ」
「ベルって、変だよね。まあ、助かったからいいけどさ」
「シャルルには、分からないかな。優しい人だよ。なんていうか」
「ベルは男の子好きなんだ。僕には分かんない。ロイ、舌をかむよ。ちょっと我慢して」
ロンフォルトは暗がりの中、今小さな小川を飛び越えた。
わずかに下っていく草原。左方から追いすがろうという騎馬たち。見れば右からも、併走しようとする姿がある。
左の兵とは違い、右は立派なマントが風になびいて、身分の高い人たちだと分かる。
この軍を率いている、騎士たちの一団だ。
「なんだよ、全員で来なくたってさぁ!」
思わず叫んで、シャルルは前方の林を見据えた。
誤ってぶつかれば終わり。
ロンフォルトの勘に任せよう。
走る馬の首にそっと触れる。「ロンフォルト、頼む。橋まで、橋まで一気に行きたい」
念じるようなシャルルの声も、馬の耳は届くのかもしれない。
右に細い木がすり抜け。足元に低木の塊。一つを飛び越え。
その時には左にも右にも、黒い影になった木が流れていく。
月明かりがせめてもの救い。それが川面に反射して、こちらだよと言っている。木々の向こうで揺れている。
ざっ!

林を見事な速さで走りぬけ、不意を突かれた橋の番人が背後を振り返る時には、その脇を一頭の馬が駆け抜けた。
松明の明かりが一瞬、シャルルたちの視界を過ぎ去っていく。
夢中で走らせるシャルル。側にいるロイも、クウ・クルも。まるで一つの風になったみたいに。同じ呼吸、同じ目線、同じ思い。
それは、永遠にも、一瞬にも感じる。

橋から先は街道を。開けた畑、月明かり。広がる視界はそのまま、シャルルたちの自由を暗示しているかのよう。
「シャルル」ロイの囁き。
追いすがる、何頭かの騎馬の気配。
ロイが振り返り、
「シャルル、二、三。五騎、きている」
逃げ切れない。子供とはいえ二人を乗せたロンフォルトは、重装備の騎士よりは重いだろう。
シャルルは街道から麦畑に入り込み、その先の糸杉の側でロンフォルトをとめた。
「ロイ、先に行ってくれ。絶対に、追いつく」
とん、と身軽に飛び降りたシャルル。
ロイは躊躇し、それでも飛び降りた。
「ロイ!行けってば!!」
「私も、戦う」
「じゃあ、僕がどうしようもなくなったらだよ!馬に乗ってて!邪魔だよ!」
「邪魔って」
シャルルはすでに剣を抜き、追いすがる騎士たちを迎えるため、麦畑に走り出した。
騎士たちのうち二頭が、槍を構えたまま近づく。ロイは仕方なく馬にまたがり、その様子をじっと見つめていた。
シャルルが強いのは知っていた。ランスでの戦いも、この間のラン伯の襲撃も。そして、近衛騎士を出し抜く、身のこなしと機転の早さ。ロトロアが「騎士にならないのか」とため息をついた気持ちはロイにも理解できた。
鋭い馬の鳴き声に、ロイは目を凝らす。月明かりの下、シャルルはあの時ロトロアたちにしたように、素早く馬の脚を切りつけたらしい。
暴れる馬から落ちた騎兵を、今一人。絶命させたようだ。
剣で何かの命を奪う、そんな経験をしたことのないロイは、知らず知らず懐にあったあの毒薬のビンを握り締めていた。
それと気付き、改めてしまいこむ。
リシャールに言われ、諦めた方がシャルルのためかと考えもした。一人でこっそり死を迎えるのも、病死が早まったと考えればたいしたことはないと思った。けれど。

当然のように助けてくれるシャルル。ベルトランシェ。無事に帰りなさいといってくれたヘンリー三世。そして、助けて欲しいと願った、母。
彼らを思えば。自分が勝手に絶っていい命でないことくらい、ロイには分かっていた。
名を捨ててでも生きることを選択した。あのときを思い出す。
死なない限りは、生きているんだ。何をしてでも。
ロイは馬に括られていたシャルルの荷物から、短剣を引っ張り出した。青い短剣。ロンダという青年を思い出し、ロイはぎゅっと握り締めた。

夜風はシャルルに味方しているようだった。
縁取られた雲が灰色の衣で月にまとわり着く。シャルルの足元で揺れる草、足元の踏みならされた麦畑、こぼれた落穂が季節外れの芽を吹いている。それは風に揺れるのがわかるほど、大地を覆っていた。そこにわずかにかかっていた影が消えるのを、視界の隅で感じ取る。今、ちょうど砦を背にした彼らの姿は、シャルルにはシルエットとしてみることが出来る。向こうからは。
月明かりが消えれば、見失う。
タイミングを計ろうとするシャルルより早く、馬を失った一人の騎士が甲冑の音を響かせ、飛び掛る。その大ぶりの剣は夜露に湿った草を薙ぎ払うに終わる。
シャルルは身軽に飛び越え、男の脇。続けざまに横に振り払う剣も空を切り。
男が背後を振り返る時には鳩尾にシャルルの渾身の一撃。それは剣の柄であろうが、深く男の内臓を打ち、次の瞬間膝を落とした。
残り、三騎。と。その一つに狙いを定める。駆け出した一頭、それが自分めがけて足を振り上げる瞬間には。イタチ剣の刃がそれを斬る。薄い手ごたえ。馬はバランスを崩し、けたたましく鳴いてよろめく。
音が交錯し、何か。と体制を低くしたまま剣を構えなおした時。
すでに地に下りていた男がシャルルのすぐそばに。
甲冑の音がしない、それは軍隊の騎士ではない。
軽い皮の防具、背の高い、黒髪。
「ロ」
それを知った瞬間、シャルルは弾かれるように飛び離れた。
寸前までいたその場所を、男の腕が振りぬいた。
続けて捕まえようというのか、繰り出す長い腕にもう二歩。下がる。と、左脇にもう一人。
「諦めなさい、シャルル」
声の主は見覚えのある構えと気配。
リシャールだ。
右にかけた重心をぐんと膝でためて低く構える。
その二人は。

どうして、分かってくれないのか。殺したくない、戦いたくない。
訴える余裕もなく、シャルルは掴みかかるロトロアの脇を、ぎりぎりで避けた。
言葉を発することも出来ず、ただ詰められる間合いを広げ、また詰められ。
その繰り返しに意味もない剣は余計な荷物になっている。
剣を使おうとしないのは、向こうも同じ。だから余計に、疲労が増す。
避けてるだけじゃ、埒が明かない。

体がまだ動くうちに。
シャルルはロトロアが二歩、ぐんと近寄った瞬間を迎え撃つ。
手首を掴み懐に。相手の腰にこちらの腰を当て、一気に体勢を沈める。
と、それは普通ならば、投げとなるはず。ロトロアは瞬時にシャルルのわき腹を抱えるように腕を回した。
男が体勢を崩すのと一緒に、シャルルも巻き込まれ、宙に舞う。
ごろごろと投げ出されて草の中を数回。
勢いのまま起き上がろうとする、目の前に剣が光った。

また、月が顔を出し。こちらを見下ろすリシャールの背後で輝いている。リシャールは最初から剣を抜いていた。そこが、ロトロアと違う。
「大人しくしなさい、大丈夫ですか、ロトロア様」
「ああ、相変わらず素早いな」
ロトロアは身体についた草を払い、立ち上がる。その動作に、シャルルはわずかに違和感を認める。
「リシャール、ダメだよ」
もう一人いただろうか。
シャルルが見上げると、その声の主はリシャールの背後に剣を突きつけていた。
編んだ髪、よく通る声。
「サール。お前は、まだそんなことをするのですか!」
シャルルに剣を突きつけたまま、リシャールが背後の男に声を荒げた。
「だから、殺すか捕らえるかしろと言ったんだぜ、リシャール」
ロトロアの声は呆れているかのように聞こえる。
ロトロアはこちらに近づきながら、剣を抜いた。
「ダメですよ、ロトロア様。それ以上近寄ればリシャールがどうなるか。停まってください。シャルル、今のうちに」
我に返ってシャルルは跳ね起きた。
同時にリシャールは肘を繰り出し。避けたサールと、剣を斬り結んだ。
「ロトロア様、私の失態です。彼の処分は、私が」
言いながら、口調とは裏腹の激しさでサールに向かって剣を振り下ろす。
かろうじて受け止めたサールは、「どうして分かってくれない、リシャール!」
その声は張り詰めていた。
実力は、リシャールの方が上だろう。シャルルの印象では優しげな吟遊詩人が不利。当然ながら、その援護にと踏み出した。
瞬間、背後に感じたそれに、慌てて振り返る。
ロトロアの剣が、わずかにシャルルの肩に傷をつけた。

殺す、と。
その目は物語る。
二つ目をイタチ剣で受け止めたものの、その重さに尻餅をつく。
容赦ない拳が、シャルルの頬を殴りつけた。
ぐらりと意識が途切れるなか、身体に染み付いた受身を取りながら、シャルルは転がって体制を整えた。剣を構える余裕はない。掴みあげられた胸倉に腰が宙に浮いた。瞬間、思い切りわき腹につま先を蹴りこんだ。
ぐう、と唸って、ロトロアの動きが止まる。
脇腹を押さえ膝をつくそれに、シャルルはすかさず、腕を蹴り付けた。
「お前!」
剣を取り落としたロトロアは、それでも立ち上がれず。苦しげに睨み付けた。わき腹の傷は結局、皮肉にもシャルルを助ける。
シャルルもいつの間にか息が切れている。
どうしようもない感情は、解決策を探すことも出来ず、ただ目の前の危険から身を護るだけで精一杯。思考は必要最小限、獣のように。それが分かるのに、それじゃいけないと分かるのに、どうしようもない状況を変えられない自分。怒りも悲しみも、畏れも。何も沸いて来ない。
今は、ただ自分の荒い息を聞きながら、大きな瞳を凝らして闇を見つめる。剣を構え、地に座り込むロトロアに突きつけていた。


サールは鋭いリシャールの突きに、短めの剣を振り上げた。
くるりと優雅ともいえる動きでリシャールが詰め寄る。
慌てて距離をとる。
その繰り返し。
「サール、なぜ、それほどシャルルに入れ込むのですか!お前には無関係でしょう!」
先ほどから、その問いを繰り返すリシャールに、吟遊詩人は口を失ったようにただ、剣を振り回すだけ。
その頑なな様子に、ますますリシャールは心を重くした。
「ここで、サール。お前を殺すことになるとして、私はその理由すら知らないままお前と別れるのですか」
「シャルルちゃんを、どうして助けてくれないんだよ」
その声が。サールの口から出た声があまりに、悲しげで。リシャールは動きを止めた。
サールは、もうかなわないと見たのかその場に座り込んだ。
「はあ、だめだよ、やっぱり。俺じゃ、何も救えないんだ」
泣き声と言ってもよかった。
「サール?」
「俺は、俺は。誰も救えない」
「サール?何か、あったのですか」
まだ、二人の間には先ほどと同じ距離が保たれていたが。親友という記憶を取り戻したのか、リシャールの口調はあまりにもいつもどおりに穏やかになる。それがまた、サールを悲しくさせた。
「吟遊詩人が剣を持っても、いいことはありません。鍛えている我らとは違うのです」
「それでもさあ、それでも。シャルルちゃんの想いを、遂げさせてやりたいんだ」
「なぜですか?お前は、自分の立場を忘れたのですか」
「辞めたんだ、もう。シャンパーニュに頭なんか下げない。アニェス様が、ご病気なんだよ。それなのに、また北に行けと都合よく追い払う。お側に、いたいんだ、いつ、会えなくなってしまうか分からないのに!俺は、あの方に何もしてやれない」
「ご病気ですか。ティボー四世伯は、なにも」
「平気なんだよ、あの人は。だから、アニェス様は一人で苦しんでる、それを歌で慰めるのも許されなんだ、ひどいと思わないか!俺の気持ちも分かっていて、それを利用していて、それでも時折お会いできると思えばこそ、黙って従ってきたんだ!なのに、この大事な時に」
「それが、なぜ我らの邪魔をするのですか」
「同じだよ、シャルルちゃんは。身分が違う、決して結ばれない、だけど。側にいたいんだ、役に立ちたい、護ってあげたい。シャルルちゃんがロイ様のことを話したとき、放っておけないと思ったんだ。シャルルちゃんの目的を遂げさせてあげたかった。それを、味方だと思ったのに、ロトロア様は裏切るんだ!領地のため、自分のために、国王陛下に媚びて、シャルルちゃんを苦しめるんだ!そんなの許せないだろ!あんなに、真っ直ぐな、天使みたいな子の願いを、どうして裏切れるんだ!」
「サール」
「殺したければ、殺せ!どうせ、すぐ、あの世でアニェス様と会える。その方が幸せってもんだよ!」
剣を降ろしているリシャールに、サールは立ちはだかった。
「シャルルちゃんとロイ様を、引き離すのは許さないよ」
はあ、と。リシャールの溜息が風に溶ける。
「では、覚悟なさい。私は私の想いを遂げる。お前がアニェス様を護りたいのと同様に、私はロトロア様を護ります」
「なんでだよ!そんなに契約が大事かい?」
「お前は、知らなくていいことです」リシャールの表情が、ふと静まる。感情の起伏を感じさせない、彫像のような冷たい目。
サールはごくりと、唾を飲み込んだ。


「殺さないのか」
ロトロアの声は、痛みのためかわずかにかすれる。
それでも揶揄を含んだ口調が、シャルルが押さえつけている感情を揺さぶろうとする。殺せない、そんなの、分かってる。
「俺なら殺すぜ?」
「死にたいの?」
「やっと、口を利いたな」
む、とシャルルは口をぎゅっと結んだ。
代わりに瞳には余計な涙が湧いてくる。笑いかける、ロトロアの顔はいつも通り。仔馬をくれたときも、冗談を言ってからかった時も。獅子紋の剣を預けた、あの時も。いつも。シャルルに笑いかけた。
今も。
「今からでも遅くないぜ、あきらめろ」
「状況が、分かってないのか」
シャルルは噛みしめるように、ゆっくり話す。押さえたい感情を、見せまいとする。
「あんたは剣を取り落として、怪我をしてる。僕は、そのあんたに剣を突きつけているんだ」
「イングランドに行っても、ヘンリー三世に利用されるだけだぜ。ロイも承知している。それでもお前はロイを連れて行くのか。お前はまた、間違いを犯そうとしているんじゃないのか。俺だけじゃない、ランスも、フランドルも、生まれ育ったこの国をすべて、裏切ることになるんだぜ」
すべてを。
「お前は、俺たちの仲間だろ」
何度も、あふれそうになる涙をこらえる。
「仲間なら、僕を、大切にしてくれるなら。一つくらい、僕の希望を聞いてくれてもいじゃないか。ロイを助けてほしいって、それだけでいいのに!」
「ロイを見逃すことはできるさ。お前が、俺のもとに残るなら、な」
「だけど!そばに、いたいんだ!ずっと、側で守りたいんだ!」
ロトロアは目を細めた。
「泣くなよ」
「僕は、ロイに生きてほしいんだ。一番大切な人を、そのたった一人を救えなくて、じゃあ、僕は何のために生きるんだ。何もかも裏切ったって、すべての罪を背負ったって、僕はロイを護る。そのために戦う!間違っていたって、いいんだ!」

ぐ、と不意にロトロアが苦しげに腹を押さえた。
ロンロン、そう、口にしかけ。足元に手が伸びるのに気付いた。
「ずるいっ!」足首にはしっかり、ロトロアの手が。
剣を振り下ろそうとしても、引っ張られる足にバランスを崩し。シャルルはそのまますてんと草地に転がる。
ガツ、と剣を持つ腕を蹴り上げられた。声を上げることもできない衝撃と痛み。
んぐ、と。唇をかみ締めるその腹に、重い足が蹴り落とされた。
こみ上げる痛みにシャルルは転がり。
ふ、う、うう。
獣のように息をするだけで、精一杯だ。
右腕がひじのすぐ下あたりが、ぐんぐん腫れあがっていく。動かない。
折られた。
そう思う。
思うだけで、また。腹を蹴られ、ぐう、と身体を震わせる。

殺せる、だろう。
ロトロアは。
可愛がったそれが、死を迎えるのを。見届けるといった。
失うくらいなら殺すと、言った。
気が遠くなりそうな痛みに、空の月が一瞬だけ見えた気がした。
「止めろ!」
その声が、ロイのだと。
分かる。
自分の上に覆いかぶさっていた、男が立ち上がった。
ダメだ、ロイ。
「逃げて」
左手で草を握りしめ叫んだそれが、声になったかどうか。
こみ上げるものを吐き出せば、血の味がした。
うあ、と。どさりと草地に身を投げ出した、ロイの様子が耳に届く。
ロイ、ロイじゃかなわない。
殺されちゃう。
シャルルは月明かりにむくりと。操り人形のような不自然さで、体を起こした。
這うように、左手だけを地に着いて、剣を捜す。
手元の暗がりは、空しく草が絡みつくばかり。
また、向こうでロイの声が、聞こえた。

「ダメだよ、ロイを」殺さないで。
お願いだから、ロイを。
涙が、視界を遮る。それを拭った時、草の中にキラリと光る。
シャルルはそれに手を伸ばした。


「シャルルを、殺させは、しな」
最後までロイは言うこともできず。短剣を握る手を、ロトロアが片手でぐんと捕まえた。
払おうとしても、力が違いすぎる。
蹴ろうとすれば、とたんに視界がぐるりと一回転した。
「可哀想な方だ。ロイ様。大人しく俺に従えば何も起こらなかった。ランスでも、パリでも」

ロイが頬をつめたい草に押し付けられ、腹の上に男が馬乗りになっていると分かった時には、息が出来なくなっていた。
喉元を締め上げる手。視界が定まらなくなってくる。
もがく足が宙をかいた。
「貴方がどう生きるなど、知ったことではない。ただ、シャルルは渡さない」
「止めろ!僕が、僕があんたの元に戻ればいいんだろ!ロイを諦めれば、それで」
ロイに注がれていた殺気が、消えた。
離れた手に、ロイはぜえぜえと空気を吸い込んだ。
「僕があんたの側にいれば、いいんだろ!」
ゆっくりと振り返るロトロア。その視線の先を、ロイも見つめ。
「シャルル」
二人同時に叫んだ。

月明かりに、金色の髪が、揺れる。かろうじて立っている足元が、崩れ、シャルルは地に膝をつく。泣いている目ばかりがきらきらと輝いた。
「ロイを、殺さないで」
地に横たわったままのロイ、その上に乗るロトロア。二歩の距離をあけ、シャルルは対峙する。ロイに、ロトロアに。そしてこれから犯そうとする罪に。
「お前、何をするつもりだ」
ロトロアが呟く合間に、小さなコルクを歯で引き抜いた。
風にミモザの髪がなびき、手にしたビンが月明かりにきらりと光る。それは、人の命を奪う、液体。
音が止み。
シャルルはゆっくり、それを口に近づける。
「僕が、あんたの側にいるから、だから」
「おい、待て!ばか!」
ロトロアがシャルル方へと踏み出した。
「止めろ!飲むな!馬鹿」
小さなビンの中身は一瞬早く、シャルルの口に吸い込まれる。
ロトロアは座り込んだシャルルに駆け寄り、白い頬を両手で包んだ。
「ばか、吐き出せ!シャルル!」
シャルルはふわりと顔を上げた。男の背に左手を巻き付け。
その唇に、口づけた。
「!?」
月を映すシャルルの瞳が美しく深い色をたたえ、ロトロアの心に沁みる。
唇に触れた瞬間、するりと入り込む液体。シャルルの涙の温度を唇に感じたようで。
ロトロアは思わず喉を鳴らし、それを飲み込んだ。
毒薬を。
「ぐ、お前。それは」
ロトロアはシャルルを突き飛ばし、咳き込んで草原に座り込む。ロトロアは唸りながら、吐き出そうと口に指を突っ込んだ。
同じように咳き込むシャルルはむせながら、口に残る焼け付く苦味を唾と一緒に吐き捨てた。
「シャルル!」
駆け寄るロイが。その肩を抱いた。
「シャルル、なんてことを!」
「大、丈夫。僕は、飲んでない。あいつは、わかんない、けど」

見つめる中、ロトロアは苦しげに胸をかきむしる。草地に身を横たえ、呻きながら吐き出そうと、もがいていた。
その姿が涙に流されていく。
結局、あんただって。僕を殺せなかったんじゃないか。
シャルルは、ロイの胸にすがって泣いた。
「僕は、僕は」
ロトロアを、殺したんだ。
「大丈夫、シャルル。罪は私が負う、私が」

「ロトロア様!」
向こうから駆けてくるリシャールの声。サールの血に染まったリシャールも同じ罪を背負っているように見えた。
シャルルとロイはゆっくり立ちあがった。
よろけかかるのは、ロイが支えた。
「行こう、シャルル」
二人はロンフォルトにまたがり、ノルマンディーへ。遠く海を、目指す。
走り出せばすり抜ける冷たい風が、口元に張り付いた血と頬の涙を乾かしていく。

「ロイ、側にいるから。ずっと」
シャルルのかすれる声に、ロイは強く抱き締めて応えた。
遠く、リシャールの声だけが、風に乗る。



ここまで読んでくださってありがとう!
追記にあとがきです♪




ふは~。
あとがきです。

タイトルの通り『天使の聖戦』

聖戦を代表する十字軍遠征は、実際のところ侵略で。
大義名分を掲げた残虐な行為でした。

シャルルたちの戦いも、見方を変えれば大きな違いはありません。
歴史的に見れば、ルイ九世はとても良いフランス国王で、唯一死後に聖人の名を貰っています。
ルイ九世の伝記を書いたのが、ジャン・ド・ジョワンヴィル。ジャンは、ルイと供に時代を駆け抜けたのです。

歴史で言えばこちらが主人公で、表舞台です。本来なら物語にされたり、描かれる部分でしょう。

でも、私はひねくれているので(笑
歴史の影に埋もれた、それでも一生懸命、自分の正義のために生きる人がいる。

シャルルはもちろん、ロイ、ロトロア、ヘンリー三世。
立場や考え、性格。それぞれの、願い。
皆がみな、自分の聖戦を続けています。

単純な善悪は語りたくない。登場人物の意志や主張を無視して大団円で終わる、そういう物は書きたくなかった。
だから、こんなエンディングになりました。

何か、心に残せたなら幸いです♪

2010.12.13 らんらら
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chachaさん!

なんと、入院でしたか!?
どうかされたのかな~と、思っていたのです。
でもよかった。無事退院ですね♪

長い小説を最後まで読んでくださってありがとうございます♪
そう、こんなエンディングにしたのでした。
もともと、悲劇は嫌いですし、後味の悪いものも苦手なので、なんとか幸せモードに持っていきたかったのだけど、ロトロアがそうはさせませんでした(笑

けれど、kazuさんのコメントのお返しにも書いたのですが、(この間どこにあるのか忘れてしまって、私コメント返さなかったかな!?とあわてましたが、ギャラリーにありました…笑)
ロンロンは多分、リシャールの献身的な介抱で一命を取り留めて。
イングランドでは、ヘンリー三世のそばにロイ、そして二人を守る女騎士が一人、という。妄想を抱いております。

歴史では、この後も、ヘンリー三世とルイ9世の小競り合いは続きます。
そんなところも想像して、余韻を楽しんでいただけたらと思います~♪

嬉しいコメントをありがとうございました!

こんにちわ^^

お久しぶりです♪
実は先週末まで息子が入院しておりまして…
ちょっと突然のことでバタバタしていてPCにも触れずでした;;
無事退院して一安心です^^

そして。
こっそり、ですが。本当は楓さんより早く読み終えていたんですっ!><(笑)
でも、こういうのはじっくり、ゆっくり気持ちを落ち着かせてからコメントしていきたかったので。
遅くなってすみませんです;;

一言でいえば、本当に素晴らしかったです。
読後、全ての人物たちに涙しました。
決してみんながみんな幸せで終われる結末ではなかったけれど。
それは誰から見た視線で、考えで、「幸せ」なのかと問いたくなるから。
私にとってはこの結末が、一番ふさわしかったように思いますし、一番望んでいた結末だったように思います。
シャルルはいつも言っていた。「ロイのためなら、ロイがいれば他には何もいらない」と。
それは100%本心だとは思えないけれど、彼女はそれを願っていたから。
ずっと繋がっていたかった仲間たち、リシャールやロトロアとの絆も、本当は投げ捨てたくなかったはず。

ラストのシャルルがとった行動に、思わず涙がこぼれました。
腕に鳥肌が立って、身震いもしました。
ロトロアとシャルルの関係は、言葉で言い表せるようなものじゃないんだろうな。なんて。

最後までシャルルたちを応援してくれたサール、ロトロアのためにと親友を切ったリシャール。
シャルルの初めての友達、ジャン。小さい身体で国を動かすルイ。
そして、何だかんだ言いつつシャルルをずっと守ってくれたロトロア。シャルルの想い人ロイ。
他のみんなも、全て私の胸で今でも生き続けています。様々なシーンが胸に焼き付いて離れません。思い返して一人涙する時もあったりで…
本当、らんららさんの作品はやっぱりすごいなと思わずにはいられません。

色んな意味で、いつもと違ったらんららさんの作風を見た気がしました^^
とっても素晴らしい作品をありがとうございました☆

楓さん♪

こんにちは~!!
お仕事、お疲れ様でした~。
久しぶりの休日でしょうか?

ついに、最後まで。
そうです、こんな終わり方でした。
シャルルの葛藤でエンディングというのは、初めから書きたかった部分なのですが、葛藤の末の結論というのは、ほんとに最後まで迷いました。
ロトロアならどうするか、シャルルならどうするか。
結局、それぞれの道を選ぶ感じですね~。

読後感爽やかとはいかないのだけれど、勝手な作者の描きたいものをしっかり受け取ってくださって。ありがとうございます!

次回作、ですか~♪
いろいろと練っているのに、今一つ。うん。
しっくりこないのです。
たくさん書いてきたけど、結局、冒険ものが好きなので、そういうジャンルになりそうですが。
のんびりがんばります~♪

よんだー!

こんばんは。
エンディング目前にして仕事に忙殺されてしまい、しかも今週はずっと出張……ようやく今日帰ってきて、早速最後まで読み切りました。

ロトロア、良かったです。
ロイと出会ってしばらくは影が薄かったけど、やっぱり彼は最後、ある意味シャルル以上に主役だったと思う。結局彼はシャルルを殺せなかった。
「自分の物にできないくらいなら殺す」
ロトロアはそう言ったけれど、僕には、彼女をこの手で殺すくらいなら自分が死ねばいい、そう言ったようにも聞こえたんです。だから、シャルルが最後の決断をした時、「ああ」と思いました。

彼女はたくさんの物を失った。それに相応する、あるいはそれ以上の幸せを掴んで欲しいです。でもきっと、それと同じくらい彼女はロトロアを、サールを、そしてリシャールやジャン、彼女に関わった多くの人たちのことを思い起こして泣くんだろうな。
頑張れシャルル!
それが自分で選んだ道だ!

遅ればせながら(遅れすぎ:笑)、執筆お疲れ様でした。出産も控えておられますし、なかなか次回作を、とはいかないかも知れませんが、首を長くして待っています♪

こんばんは^^

シャルルちゃんとロイが、どうか幸せでありますように。
世間一般のそれではなく、二人にとって、どうか幸せでありますように。


どもです、らんららさん。

凄く、凄く深いお話でした。
二人とも幸せになってよかったね、じゃなくて。
皆それぞれに、違える事のない、自分の思いがあって。
自分の正義を貫く為に、得るもの、失うもの。
命のやり取りが珍しくなかったこの時代、”失うもの”にそれが入ってしまう。

ロンロンがもしかしたら助かるのか(私の願望です)、最後、リシャールが何を言っていたのか。
そして、二人のこれから。
色々、想像を巡らせながら完読させて頂きました。

一人ひとりの思いと葛藤を深く描き出す、らんららさんのお話は本当に凄いです。
そして、本当に大好きです。

藤宮さん!!

名前間違えた…、っと、それはよくて!!

んまぁ!!!!
イラスト拝見ました!!!
連れ帰る予定だけれど、家に帰るまで待てない!!

ロンロンと、シャルルちゃんのぅ!!あのシーンはっ!!
ひゃ~素敵です(><。)なんだか切ないぞ~!!
そして、ロイ。そう、二人はこれからを見据えて進むのです!!
あああああ~素敵♪
ありがとうございます!
嬉しい~!たくさん藤宮さんの作品が集まったから♪
ギャラリーに飾らせていただきますよ!
あぅ、私もいつか(←いつかか!?)レイ君の絵を~!!
…いらない!?(笑
とにかく。

素敵なイラストありがとうっございます!!
そう、そう言いたかったのです!

藤宮さん♪

こちらこそ~!ありがとうございます!

次回作は書きたいものがあるけれど、まだまだ、準備ができていないので、しばらくお休みです♪

中途半端になっている、このブログをきちんと整理したり、野イチゴのほうも整えようかと♪

そう決めているのに、いざ連載しないとなると、ちょっぴりさびしい(笑
野いちごのほうに遊びに行きますね~♪こちらこそ、現れた時にはまた、よろしくお願いします♪さあ、力作を見に行ってきます!!!

早速やってくる奴です(爆)

お返事ありがとうございます~!

というわけで、早速やってくる奴です。こういうときは動きが早いという(爆)

完結の余韻が残っている間に、いそいそと描き上げました。
今回もURLに貼り付けておきますので、お時間がある時にでものぞいて頂けると嬉しいです♪

ではでは、完結本当におめでとうございました。
また現れましたら、適当に相手をしてもらえるとありがたいです~♪

藤宮さん♪

最後まで読みきってくださって、ありがとう!!!
いやぁ、結末、迷ったんです。

迷ったんですけど、時代、キャラ、状況。
どれをとっても、誰かが犠牲になってしまうんですよね。

最初は、ロンロンがシャルルを見送る的なハッピーエンドにしようかと思ったんだけれど、それにはちょっと、彼の思いが深くなりすぎてしまったし…。あの性格だから。

ロイとシャルル。私の描いていない設定では。
遠いイングランドの地で仲良くしているはずです♪

じっくりそれぞれの生き方を楽しんでいただけたようで!よかった~!

おおっ!イラスト!?
楽しみにしてます!!
誰かな、誰かな~!!

やっとここまで……

……読み終わった後、しばらくぼうっとしてしまいました。

それぞれが生き戦い、そして死んでいく。
そこには誰が悪いとか、何が正しいとか。そんな単純な答えはない。
だから、シャルルちゃんが選んだ答えが正しいかどうかはわかりません。

でも、自ら選んだ結果なら、振り返らず前に。たとえ罪を背負うのだとしても、進み続ける強さをシャルルちゃんは持っているはずだと思うから。

単純なハッピーエンドなら、「良い話だった」で済ませてしまったかもしれません。
しかし、それぞれの戦いの結末のラストを見て、色々考えさせられました。

何かを選んで何かを失う。それが生きるということなら、少し切ないけれど。
物語の中で生き方を貫く人々が、本当に大好きです。

いつか辿りつく場所で、シャルルとロイが幸せを掴めることを祈って。

長い間の連載、本当にお疲れさまでした。素敵な時間を与えてくださったことに、最大限の感謝を♪


……そして、長々書いたついでと言っては何ですが。
完結記念にイラストを贈らせて頂きたいと思うのですが……どうでしょうか?
いつも通り、微妙な画力ですが(汗)
いらなければ、華麗にスルーしてやっちゃってくださいね♪
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